ダウ理論って聞いたことあるけど、どういうことなんだろう?
ダウ理論とは、金融市場における価格の動きやトレンドを分析するための古典的な理論で、テクニカル分析の基礎となる考え方です。
ちょっと難しい内容かもしれませんが、この理論はかなり重要で、トレーダーなら必ず押さえておかないといけないものです。
ほとんどのトレーダーはこの理論を前提にトレードしています。
ということは、この理論をもとにチャートは動いていることになります。
それではどのような理論なのか見ていきましょう!
ダウ理論 〜6つの基本原則〜
※理論の紹介なので、読み飛ばしてもらってもok!
市場の価格はすべての情報を織り込む:
ダウ理論では、市場の価格にはあらゆる利用可能な情報が反映されていると考えます。
つまり、経済状況、金利、政治的出来事など、あらゆる要因が価格に織り込まれているため、価格の動き自体が最も重要な情報源となります。
市場は3種類のトレンドを持つ:
ダウ理論では、価格の動きには3つの異なるトレンドがあるとされます。
- 主要トレンド(Primary Trend): 数ヶ月から数年にわたって続く長期的な価格の動き。上昇トレンドや下降トレンドを示します。
- 二次トレンド(Secondary Trend): 数週間から数ヶ月にわたる中期的な調整。主要トレンドの中で一時的に逆方向に動くことがあります。
- 短期トレンド(Minor Trend): 数日から数週間続く短期的な価格の動き。短期間の小さな変動です。
主要トレンドには3つの段階がある:
主要トレンドは以下の3つの段階で進行します。
- 先行段階(Accumulation Phase): 賢明な投資家が市場に戻り、価格がまだ低いときに買い始める段階。
- 追随段階(Public Participation Phase): 市場全体がトレンドに気づき、多くの投資家が参加し始める段階。価格はこの段階で急速に上昇または下降します。
- 利食い段階(Distribution Phase): トレンドが成熟し、賢明な投資家が利益を確定するために売り始める段階。
トレンドは相互に確認されるべき:
ダウ理論では、異なる市場や指数の動きが相互に確認し合うことで、トレンドが信頼できるものと見なされます。
例えば、株式市場全体のトレンドを確認するために、異なるセクターや産業の指数を確認することが重要です。
トレンドは出来高で確認されるべき:
トレンドが続くかどうかを判断するためには、出来高(取引量)を確認することが重要です。強いトレンドは、通常、出来高が増加することで確認されます。
トレンドは明確な転換シグナルが出るまで続く:
ダウ理論では、トレンドが反転するまで、そのトレンドは継続すると考えます。価格が反転する明確なシグナルが出るまで、現在のトレンドが続くと予想されます。
つまりどういうこと??
株価の動きには「上昇」「下降」「横ばい」の3つのトレンドがあり、これらのトレンドが続く限り、同じ方向に動き続けるという考え方です。
トレンドが変わるまで、今の流れに乗るのが良いとされています。
また、価格にはすべての情報が反映されている=「今後こういうことが起きるかも・・・」というのは既にみんな想定しているので、それがすでに価格に反映されているという考え方です。
価格の動きをしっかり見て判断することが大切なのです。
トレンドが終わるときってどうやって判断するの?
まずは、トレンドがある状態について見てみましょう。次の画像をみてください。
こちらは上昇トレンドのチャートです。「高値」が次々に更新されています。
また、安値がどんどん切り上がっていってるのも分かります。こういった状態のことを上昇トレンドと呼びます。
逆にこちらは下降トレンドのチャートです。「安値」が次々に更新されています。
また、高値がどんどん切り下がっていってるのも分かります。こういった状態のことを下降トレンドと呼びます。
トレンドは終わるまで続きます。では、トレンドの終わりはどうやって判断すればいいのでしょうか。
次の画像を見てください。
上昇トレンドの場合、途中まで高値が更新されているにも関わらず、その先で高値の更新が止まりました。
この時点ではまだ上昇トレンドが終わったとは言えません。(トレンドの継続と判断する)
ハッキリと「トレンドの終了」といえるのは、直近の安値を下に抜けた時です。(「転換」とかいてあるところ)
では、下降トレンドの場合はどうでしょうか。
途中まで安値が更新されているにも関わらず、その先で安値の更新が止まりました。
この時点ではまだ下降トレンドが終わったとは言えません。(トレンドの継続と判断する)
ハッキリと「トレンドの終了」といえるのは、直近の高値を上に抜けた時です。(「転換」とかいてあるところ)
トレンドの向きに沿ってトレードしよう!
トレンドが出ているということは、参加しているトレーダーの多くが同じ向きを向いていると言えます。
例えば、花火大会の帰りにみんなが駅に向かって一斉に移動するとします。
そんな中を逆行して花火大会の会場に向かうのって無謀じゃないですか?
トレードにも同じことが言えます。
みんなが買いたい場面(上昇トレンド)では、買いのエントリーだけをしましょう。
みんなが売りたい場面(下降トレンド)では、売りのエントリーだけをしましょう。
これらのトレード方法を「順張り」と言います。
慣れた方の中には「逆張り」といって、トレンド方向とあえて逆の売買をする方もいます。
難易度の高いトレード方法になるので、特に初心者の方は絶対にやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。なんとなくダウ理論について理解できましたか?
そこまで難しい理論ではない(私もそこまで深く理解していないだけ)なので、ぜひこの際に覚えておきましょう!
「難しカッタヨ・・・」
と思った方は
・上昇トレンドの時は買いでしかエントリーしない!
・下降トレンドの時は売りでしかエントリーしない!
この2つを覚えておきましょう。
そしてトレンドの行方を見守りましょう。
今回はここまで!
それでは☺︎
buchiも基本順張りでしかトレードしてません。逆張りは危険・・・
buchi ブロガー兼トレーダー
ブロガー兼専業トレーダーとして活動中。
2024年に専業トレーダーへ転向し、初心者がゼロから学べる「お金の知識」をテーマに、節約・稼ぐための情報やトレードの勉強法を発信しています。
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